ラーゼフォン」15〜26話
酷い。
なんのファンタジーもなかった。

陳腐な視的イメージ、すかしたセリフ、普段はスカしてるくせに突如精神的に荒みだす都合のいいキャラ、謎の説明を全くしようとしない態度、統一性のない脚本…、全てが酷い。

パクリというよりも、EVAに似た設定でEVAと違うものを表現してやろうという心意気を感じたが、逆にそのことに囚われすぎて、結局、EVAと比較することでしか良し悪しを語りづらい内容になってる。

だいたい、「ロボットもの」を、あの美的感覚で演出するという所に無理があると思った。

音楽は、オープニングの歌(ヘミソフィア)は結構好き(ちょっと昔のUAみたいな所が気になるけど)。それ以外は、あまり好きになれなかった(曲そのものというより作品での使い方が)。
坂本真綾もあまり好きになれない。



以下は良かった点。
・時間の進行速度の違いと、それを越える恋愛、というネタは、無骨なSFロマンな感じでよかった。ただ、結局、その描写は中途半端だったけど。

・紫東恵役の川澄綾子がとても良かった。ラフィールで結構(俺内の)株があがってたけど、ここにきて、かなりファンになりました。

・一色真(CV:関俊彦)が死ぬ時の演技が凄く良い。「撃たれりゃ死ぬじゃないか……………あれ………」の所の声。30回くらいリピートして聴いた。ブリッジして死ぬ姿も良かった。


まとめ
とにかく、すかしたセリフが耐えられない。
「汝」とか「奏でし音」とか、ナレーションはともかく、キャラに真面目に喋らせないでほしい。
文語だそれは!
そういう言葉を使うと神秘的・崇高に聞こえるだろう、と思えてしまうセンスが耐えられない。