フリクリ -FLCL-」全6話
面白いんだけど、あんまりスキじゃないっすよー(マミ美風)。
なーんか、うまく消化しすぎじゃねえの?という欺瞞が残った。

「酔いつぶれるのを覚悟で酒を大量に飲んだのに、なんか酔えない〜!」みたいな。
酔うために飲む人には、物足りないと思う。

安直にメタファーっぽく取れる部分が多すぎて、例えば、「ギター」というシンボルを出したことに対する、誠意ある回答が全くなかったり、そういう事が多すぎて、イライラする。

結局、メタファーっぽく出しておいて、そこへの明言は避けてスリップスラップに走っておいて、かつ、ギターとthe pillowsの曲をリンクさせて動画としてスタイリッシュなものに仕上げる、という愛のない創作過程しか見えてこない…。
色々シンボリスティックなものをぶち込んでおいて、少年の成長をどうでもいいかのように描くことで、勝手に視聴者が「ギター」と「少年」の関係にメタファーっぽさを見出して納得してくれるだろう、みたいなサボタージュ感すら漂う。

「ギター」に対する愛やフェチズムはどこに?オマージュ精神はどこに?
ギターについて、全く何も考えてないじゃん?
ただ、現実から「ギター」というアイコン(とイデア)をコピペしただけじゃん。


ロボットに関しても同じ。
トップをねらえ!」のガンバスターを見るとロボットへの異常性欲のような愛を感じるが、フリクリのロボットは手札としてロボットを出したという印象のが勝ってしまう。

笑いをメインにするには、どうもスタイリッシュすぎてイタイと思う。

しかも、キレ〜に、うまーく、まとまってるとこが、にくい(笑)。
まあ、個人的な印象としては、the pillowsのPVって感じかな。