柳沼行ふたつのスピカ」第1〜7巻
デビュー作の「2015年の打ち上げ花火」「アスミ」の流れがツボ。
本編の「ふたつのスピカ」の話もその延長線上にある。
静かな宇宙のイメージと死を重ね合わせるやり方にはとても共感する。
でも、アニメ版はなんか違う気が…JAXAのプロモーションビデオみたいな…。


人物の線や、背景のデフォルメの仕方が、つげや諸星の一部作品のような内省的タッチだったりして、たまにハッとさせられる。
ああ、とてもいい。好きです。
この、ちばあきお的というか、70年代的な、竹のようにまっすぐな作風で未来が描かれていることが、とても素敵に思えてならない。


子どもの頃、ビルの屋上でひたすら星をみたり、カール・セーガン読んだりしながら、宇宙に想いをはせたことのある人にオススメです。